コメンテーターの追加及び開催趣旨の訂正があります。ポスターの差し替えをお願い申し上げます。
【日本アーカイブズ学会2015年度第1回研究集会】
専門職の倫理とは何か? ~アーカイブズの現場における資料の公開を巡る諸問題を探る~
日時: 2015年10月18日(日)14時00分~17時00分
場所:東京外国語大学本郷サテライト 3階
※本郷サテライトのアクセス手段:
JRお茶の水駅下車徒歩10分、東京メトロ丸の内線・都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅下車徒歩3分)
報告1 杉浦秀典氏(賀川豊彦記念松沢資料館)
「ある書簡資料閲覧請求に対する、著作権保護に基づく公開禁止措置に至った顛末」
報告2 後藤基行氏(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
「医療情報の研究利用プロシージャに関する一事例」
コメンテーター 早川和宏氏 (東洋大学)
※申込は不要です
○開催趣旨
公文書管理法見直しをめぐる議論等において、現在アーキビスト等の文書管理・保存に携わる専門職の重要性が改めて注目されており、今後「アーキビストとは何か」という専門職として果たすべき職責・守るべき倫理等、その議論が深化されてゆくことが予見される。日本アーカイブズ学会は既に学会認定の資格制度を整備しており、そうした議論を牽引する立場にあろう。
倫理問題については、国際的にはICAの「倫理綱領」等はあるが、必ずしも現在の日本の状況に適した倫理綱領となっているとはいい難い。特に近年日本においては、公文書管理、特定秘密保護法の問題がアーカイブズの諸議論とともに問われていることに鑑み、日本におけるアーキビストの倫理を問うことには大きな社会的意義があろう。加えて、本年度の大会の自由論題研究発表会の中でも、公開とプライバシーの問題に関する指摘があり、実際の現場においても課題が顕在化していると言える。よって、本年度の関東研究部会では、杉浦氏、後藤氏の両名に現場での経験を基にアーカイブズの現場における「公開」を巡る諸問題について報告頂く。
本研究会がアーキビスト倫理に関する議論の土台となることを希求する。