企画の趣旨
日本アーカイブズ学会では、「日本のアーカイブズを充実させるためには専門的職業の確立とそれを中心となって担うアーキビストの育成が不可欠であると考え」、2012年度より登録アーキビスト資格制度を創設しています。
しかし、現状アーキビストの活動や役割、その重要性は、社会に充分に認知されているとは言い難く、現場で活動するアーキビストのおかれた社会的地位はその職責に見合うものではない例も数多く存在します。
そこで、学会では「The Archivist」インタビューと題し、本学会に所属するアーキビストへのインタビューを企画しました。インタビューを通して、アーキビストの活動や役割、担い手となる人々のおかれた現状を調査するとともに、その実像を社会に向けて発信することで、アーキビストへの理解が深まればと考えています。
記念すべき第1回は、本邦におけるアーキビストの先駆けとして東京都公文書館を中心に現場で活躍されてきた水野保さんです。時代の変化のなかで、「アーキビスト」には何が求められてきたのかをお聞かせいただくことで、現代社会に求められるアーキビスト像を知るヒントにもなるのではないかと思い、お願いしました。また、これまでのご活躍を伺うことでアーキビスト志望者が増えるきっかけになることを願っています。
本企画は、学会webサイトのリニューアルにあわせての開始を計画し、水野さんには昨年のうちにインタビューをお願いしたのですが、諸般の事情でwebサイトの準備が遅れ、インタビューから間があいてしまいましたことをお詫びいたします。
今後は随時、このJSASブログのなかで会員アーキビストの方々のお話を紹介していきたいと思います。お声がかかったときは御協力ください。