日時:2024年12月1日(日) 14:00~16:00
開催方法:オンライン(zoom)
申込み:https://keio-univ.zoom.us/meeting/register/tZwpfuipqjMuGtP6Z-C21dpsZaWqFCGWuDWF
主催:日本アーカイブズ学会/共催:全国歴史資料保存利用機関連絡協議会
開催趣旨:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的なパンデミックは極めて多くの人々の生命と健康を奪った。そして、それのみならず、社会生活や経済活動に大きな影響を与えた。国や自治体は感染対策を迫られ、医療従事者やエッセンシャルワーカーと呼ばれる人々は厳しい環境の中で社会を支え続けた。また、多くの人々が日常の活動を制限された。そのような中で、未知の感染症に対する不安から、根拠のない風評も生じた。
新型コロナウイルス感染症に関する記録のあり方を検証し、保存することは、将来の感染症対応への学びとしても、パンデミックによって露わになった我々の社会の脆弱さを考える意味でも、極めて重要である。コロナへの対応は歴史的緊急事態に指定されて記録の作成が義務づけられ、国の専門家会議などでも議事概要のあり方について議論がなされた。また、現在、コロナ関連の行政文書の一部の保存期間が満了しつつある状況にある。
そこで、本研究集会では、辻川氏からは、あまがさきアーカイブズが取り組んだ新型コロナウイルス感染症対応を記録する「記録と検証」プロジェクトに関する報告、飯島氏からは、新型コロナウイルス感染症に関する記録の保存と活用の概観を通して、社会的インパクトの大きい突発的な出来事に対してアーカイブズ学がどのように対応し、記録を遺していくのかを議論したい。
14:00~14:05 開会・開催趣旨説明
14:05~14:35 報告1 新型コロナウイルス感染症「記録と検証」プロジェクトについて
辻川敦(尼崎市立歴史博物館あまがさきアーカイブズ、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会会長、認証アーキビスト)
14:35~15:05 報告2 何を、誰が、どう残すか―コロナ・アーカイブズをめぐって
飯島渉(長崎大学熱帯医学研究所教授、附属熱帯医学ミュージアム館長、大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科教授)
15:05~15:15 休憩
15:15~15:55 ディスカッション
15:55~16:00 閉会・諸連絡
問い合わせ:日本アーカイブズ学会研究部会 kenkyu★jsas.info(★を「@」に変換してください。)