<詳報掲載>
筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター 公開シンポジウム「大災害における文化遺産の救出と記憶・記録の継承-地域コミュニティの再生のために-」
※ホームページ:http://kc.tsukuba.ac.jp/symposium/symp2013.html
日時
2013年3月2日(土) 13:00~17:00
会場
筑波大学春日エリア
情報メディアユニオン 1階 情報メディアユニオン講義室
URL: http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/access/access.html
※つくばエキスプレス「つくば」駅から徒歩約10分
定員・参加費
150名・無料
プログラム
高橋修 (茨城大学人文学部教授、茨城文化財・歴史資料救済・保存ネットワーク
準備会)
「大震災の被災地で文化遺産を救済・保全する―茨城史料ネットの活動から―」
木塚久仁子 (土浦市立博物館学芸員)
「資料保存と地域博物館の現場」
松井敏也 (筑波大学芸術系准教授)
「東日本大震災における被災文化財への対応と今後の課題」
吉野高光 (福島県双葉郡双葉町教育委員会学芸員)
「福島県双葉町における被災文化遺産救出・保全の現状と課題」
安藤邦廣 (筑波大学芸術系教授)
「北条の歴史的町並みの竜巻被害と復興まちづくりの課題」
申込方法
筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センターホームページの参加申込フォームから、事前申込をお願いします。なお、当日参加も可能です。
URL: http://www.kc.tsukuba.ac.jp/
主催
筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター
共催
筑波大学図書館情報メディア系/筑波大学大学院図書館情報メディア研究科/筑波大学附属図書館/
茨城文化財・歴史資料救済・保存ネットワーク準備会
後援
茨城県教育委員会/茨城県図書館協会/全国歴史資料保存利用機関連絡協議会/
日本アーカイブズ学会/歴史資料ネットワーク
開催趣旨
近年、日本列島各地で、東日本大震災に代表される大規模自然災害が頻発しています。そして被災地では、多数の人命や施設等とともに大量の文化遺産が損害を受け、地域文化の記憶・記録とともに滅失の危機にあります。
一方、被災した文化遺産の救出、保全、修復活動も各地で行われています。さらに被災経験の反省から、文化遺産の安全な場所への移動、それらの複製化・デジタル化と分散保管、そして地域の記憶の記録化も再検討されています。
忘れてならないことは、地域の文化遺産とは、第一に地域コミュニティの歴史文化に関する“記憶のかたち”である、ということです。地域コミュニティは固有の歴史文化によって自らの存立基盤を構築し、その記憶は文化遺産を媒体として子孫に継承されます。
被災地における文化遺産の救出・保全は、まず被災地域のコミュニティ再生にかかわる基盤情報の、そして世界規模で進行する情報ネットワーク化における基幹情報の、将来へ向けた保存活用の課題であると言えるでしょう。
そこで今回のシンポジウムは、筑波大学が立地する茨城県や福島県等の被災地で文化遺産の救出・保全や地域コミュニティの記録・記憶の継承に取り組んでいる方々を招き、活動の現状と課題に関する御報告をいただきます。各報告や意見交換が、これからの課題の発見・共有の一助となれば幸いです。
関連企画
筑波大学附属図書館情報学図書館との連携で、情報メディアユニオン1階 メディ
アミュージアムにおいて、ミニ企画展「東日本大震災の地域資料」を開催。
問い合わせ
筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター
〒305-8550 つくば市春日1-2 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
TEL: 029-859-1524
e-mail :shinsai-sympo@dl.slis.tsukuba.ac.jp(@を半角に直して下さい)